GM : 皆様、お集まりでしょうか?
PC① : はーい!
PC② : ここにいるよ。
GM : シノビガミ「月夜杯」
GM : ここに開幕いたします。
PC② : どんどんパフパフ。
PC① : いぇーーーーい!
GM : 自己紹介については導入フェイズ内でやっていこうと思いますが、いかがでしょうか?
PC② : 問題ナッシング。
PC① : OKですよー。
GM : 2人の忍者が巨大な私立御斎(おとぎ)学園の敷地内で偶然出会うシーンです。
GM : 皆様、どうぞ登場してください。
GM : 2人は同じ任務についたことがあり、既に顔見知りです。
PC① : 御斎学園で偶然……って事は食堂とかカフェとかでバッタリってのはどうでしょう?
PC② : カフェ、食堂、道端でパン咥えてバッタリの中からサイコロで決めてみよう。(コロコロ)……道端でパン咥えてバッタリ。
PC② : サイコロは道端だって。
PC① : 了解ですw
PC② : では、中庭の休憩スペースあたりで、角を曲がる際にぶつかる。
PC② : そして御門さんの体にかなわずよろけて倒れる。
PC① :
それをとっさに抱きとめて。
「あら、あなたは……クルミさん。道端での食事は危険かつ無作法ですわよ」
PC② :
右手に持つマペットから、電子音声が流れる。
『痛てーじゃねーか! ……なんだミカドか、相変わらず岩みてーな大胸筋だナ』
PC② : 『おうおう、クルミにだけアイサツしといて、このクルミン様にはアイサツしねーのかぁ? HEY YO!』
PC① :
「そして相変わらずの毒舌ですわね。お変わりなくてなによりです、クルミンさん」
くすり、とその毒舌に笑みを浮かべてクルミンを撫でる。
PC② : 『おっほ(照) 分かってるじゃねーか!』
GM : さて、そろそろ自己紹介をお願いします。
GM : まずはPC①さんから。
GM : 学校での部活動や趣味などでいいです。
御門 ヒサコ :
御門 ヒサコ(ミカド ヒサコ)は比良坂機関に属する名門「御門家」の令嬢です。
閉じた世界に居がちな常夜の性質を危惧した家族によって、御斎学園に外部聴講生として通う事になりました。
やや世間知らずな所があるが、学園に馴染もうと努力しています。
趣味は人間観察、部活は日本舞踊部です。
PC② : よろしくお願いします~。
GM : よろしくおねがいします。
あなたは最近編入したばかりの比良坂機関の外部聴講生だ。
入寮した比良坂寮の先輩に推薦され、今年の「月夜杯」の代表者に選ばれた。
寮の仲間の信頼に応えるためにも優勝しなければならない。
あなたの【使命】は、「月夜杯」に優勝することだ。
GM : ではPC②さんお願いします。
PC② : 『ゴキゲンよろシノビ! キュートでチャーミングなオレ様の名前は、クルミンだ!』
筒形 クルミ : 『ついでに紹介すっと、オレ様の隣に居るのが筒形 クルミ(ツツガタ クルミ)! オレ様抜きじゃまともにコミュも取れねー根暗オンナさ! ま、オレ様の次に仲良くしてやってくれよな!』
筒形 クルミ : 『部活はバリバリの帰宅部! 授業が終わればソッコー寮に帰ってプログラミングの内職さ! 陰キャここに極まれりって感じだよな!』
筒形 クルミ : 『何をトチ狂ったのか知んねーが、角逆寮の代表って振れ込みで舞踏会に出ることになっちまった! よォ~し、オレ様の自慢のブレイクダンスを見せて……え? 踊るのはクルミなの? そりゃないぜ~~』
筒形 クルミ : という感じで、基本的に『』付けでマペットに喋らせるキャラクターになります。果たしてセッションが終わるまでに本人は口を開くのか。
GM : よろしくお願いします。
御門 ヒサコ : よろしくお願いします!
あなたは斜歯寮の寮生だ。
斜歯忍軍の外部聴講生で、今年の「月夜杯」の代表者に選ばれた。
寮の仲間の信頼に応えるためにも優勝しなければならない。
あなたの【使命】は、「月夜杯」に優勝することだ。
GM : さて、2人は互いのことをどう思っていますか?
GM : そして、どのような関係でしょうか?
御門 ヒサコ : ヒサコは、クルミさんを興味深い観察対象としてみているようです。仲良くしたい。
筒形 クルミ : ふむふむ 令嬢様ですか。
筒形 クルミ : なんとか仲良くなってお小遣い(融資)を貰いたい! というスタンスでいきましょう。
筒形 クルミ : しかしクルミ自身は陰キャなので、導入のようについ毒舌を吐いて、本当に仲良くしたいのかどうか分からない感じになっていると思います。
御門 ヒサコ : それなら、それなりに交流はありそうですよね。
GM : 突然、GMは2人は幼馴染だったという設定を生やします。
御門 ヒサコ : 幼馴染ですか……それでは、いつもの毒舌も含めて親しくおもってそうです。クルミンがいない時代のクルミも知ってる事にしてOKですか?
筒形 クルミ : 私は零細企業「筒形デバイス」の1人娘なので、親同士の会社の縁で幼少から交流があったのでしょう >幼馴染OK。
筒形 クルミ : 小さい頃は普通に喋っていたと思います。 素直で可愛い少女時代。
御門 ヒサコ : いつかまた、クルミ自身の声を聞きたいとおもいながら、クルミンを通じて交流は続いている事でしょう。
GM : さて、2人とも「金羊館(きんようかん)」と呼ばれる建物に呼び出しがかかっています。
GM : そこは、学外からの賓客をもてなすための社交場です。アールヌーボー風の瀟洒(しょうしゃ)な洋館で、1部生徒たちからとても愛されています。
GM : 2人は、1週間後の夜に金羊館で開かれる「月夜杯」の代表として選ばれました。そこで月夜杯の説明会に参加するため、そこに向うことになります。
御門 ヒサコ : 「随分慌てていたようだけど、貴女も急ぎの用事? わたくしは金羊館に呼ばれているのだけど……」
筒形 クルミ : 『キグーじゃん。クルミンたちも呼ばれてんの』
御門 ヒサコ :
「そう、ではご一緒しましょうか」
嬉しそうに微笑んで、クルミの左手を取る。
筒形 クルミ : 『ちょ、や↑~め↑~ろ↓~よ↓~』と言いながらも、手を引かれてついて行く。
私立御斎学園で例年、秋になると開かれる舞踏会。各寮の代表が2人1組(男性同士、女性同士もOK)で参加し、優雅さやどれだけ2人の息があっているのかを競う。優勝者には、学園でもっとも優雅なカップルであるという栄誉に加え、賞金が送られる。また、優勝者が所属している寮の生徒たちには、豪華サロン「金羊館」の特別貴賓室の使用が1年間許可される。
優勝者は永遠の絆で結ばれるという伝説も残っている。
※このハンドアウトに【秘密】はない。
GM : どうしてあなた方は月夜杯に参加することになったのですか?
筒形 クルミ : お金が欲しい!!!!!
GM : 了解です。
御門 ヒサコ : 寮監をはじめ、皆さまに推薦を頂いたので……お受けしました。
筒形 クルミ : では、金洋館に向かう道すがらの演出。
筒形 クルミ : 「金羊館」に向かう、と御門さんから聞いた瞬間、ああ彼女も月夜杯に参加するんだな……と理解する。
御門 ヒサコ :
「照れる必要はありませんわ。昔はよくこうして手をつないでいたじゃありませんの」
にこにことクルミンの頬をつつく。
筒形 クルミ : 『(むぎゅ)……にゃー、ミカドはにゃにしに金羊館に行くんだい』
御門 ヒサコ : 「もうわかっているのではなくて? 月夜杯の代表に選ばれましたの。貴女もでしょう?」
筒形 クルミ : 『まぁバレるよね。……じゃあオレ様たちが月夜杯に出る目的までは、分かるかい?』
御門 ヒサコ : 「そうねぇ……貴女は昔から自分のプログラミングを試すためにお金を貯めていたから……その為ではないかしら?」
筒形 クルミ : 『……計算式は零点だ。……が、結果的な回答は概ね正解だよ』
筒形 クルミ : 『オレ様たちは”金”が欲しい。こればっかは、幼馴染のミカドちゃんと言えど、譲る気はないぜ?』
御門 ヒサコ : 「うふふ……それなら、久々にわたくしと勝負、になるのかしら……個人的にはペアを組めたら嬉しいのだけれどね」
御門 ヒサコ : 「貴女はもう、相手の検討をしていますの?」
筒形 クルミ : 『オレ様たちは”勝てる”相手としか組まねーし、手の内を知ってるヤツは敵に配置しときたいんでね』
筒形 クルミ : 『つーわけで、ミカドちゃんは無惨にも振られるのであった! 他を当たってくれよな!』
御門 ヒサコ :
「まぁ、残念……振られてしまいましたわ」
ションボリと泣きまねをしながら、金羊館に向かう足取りは軽い。
筒形 クルミ : 『ちょ、スキップすんな! 歩幅考えろデカ女!』
筒形 クルミ : そんな感じで金羊館へ向かう。
GM : ではシーンを閉じましょう。
GM : PCたち2人がすっかり葉が黄色くなった銀杏並木を通り抜け、金羊館の前に到着すると、その入り口の前をウロウロしている1人の少女を見つけます。
GM : 彼女は隠忍(おに)寮に所属する安達ヶ原 メイコ(アダチガハラ メイコ)です。
御門 ヒサコ : 「あら……あれは確か、安達ケ原さん。どうしたのでしょう」
御門 ヒサコ : 人間観察が趣味なので、それなりに知名度のある人物は押さえている。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「ああああ、あのっ!」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「月夜杯の説明会ってこ、ここであってますでしょうか?」
御門 ヒサコ : 「こんにちは、安達ケ原さん。えぇ、ここ(金羊館)であると聞いていますわ」
筒形 クルミ : 『ううん、全然逆方向だぜ』あさっての方向を指さす。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「ああ、あたしみたいなのが、いきなり、はなしかけちゃって、スミマセン、スミマセン」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「そ、そうですか」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 逆方向へいこうとする。
御門 ヒサコ : 「まぁ、クルミンさん。いじわるはいけませんわよ」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「ご、ご丁寧にありがとうございます」
御門 ヒサコ : 「あらあら、お待ちになって。ここで合ってますわよ」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「え……」
筒形 クルミ : 『チッ……相変わらずミカドちゃんは公明正大でお優しいこって』
筒形 クルミ : 『何、わざわざライバルに塩贈るようなことしてんだよ。コイツ、蓑虫寮(みのむしりょう)の特別監視対象だぞ?』
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「きっとあたしみたいな人が入ろうとするから……」
御門 ヒサコ : 「今ここで嘘を教えても、実行委員の方の手間を増やすだけで、ライバルは減りませんわ」
筒形 クルミ : 『ぜってーーー、隠忍側の代表に決まってんじゃん。足引っ張っとく1択だろ常識的に考えてよォ』
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「あああ、スミマセンスミマセン」
あなたは中等部三年の隠忍寮の寮生だ。
妖魔の血を引いており、特別な力の持ち主として御斎学園に保護された。
特別監視対象。
内向的な性格で舞踏会のようなイベントは苦手だが、無理矢理代表に選ばれたようだ。
友だちを欲しがっている。
あなたの【使命】は、「月夜杯」に優勝することだ。
御門 ヒサコ : 「特別監視対象といっても、今は同じ学校の朋友ですわ。純粋な隠忍ではないとの噂ですし」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「あたしなんかが、こんな晴れがましい建物に足を踏み入れるなんて、そんな不埒なことダメに決まってるのに……ああ、でもここで帰ったら、寮の先輩たちに何をされるか分からないし……ああああっ(嗚咽)」
安達ヶ原 メイコ(GM) : うろうろ。
安達ヶ原 メイコ(GM) : しくしく。
筒形 クルミ : 『ちげーよ、オレ様が言いたいのはだな』つかつかとメイコさんの前に歩み寄る。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「ひゃ!」
筒形 クルミ : 『隠忍の監視対象っつーことは、どんだけ”ヤバイ”実力してるか、未知数ってコト』メイコさんの眼前にクルミンがドアップ。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「きゃあ」しゃがみこんで頭を抱える。
筒形 クルミ : 『まっ! このくれぇの威圧にビビるようなら、実はたいしたことねーのかもしんねーけどな~~!』ぐりぐり。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「あああ」(涙がでる)
御門 ヒサコ : 「まぁまぁ、クルミンさん。彼女はあなたに慣れていないんですから、その位になさって。……安達ケ原さんも、早く金羊館へはいりましょう」
筒形 クルミ : 『ケッ』クルミンを下がらせます。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「で、でも、あたしなんか……(ぶつぶつ)」
御門 ヒサコ : 「代表に選ばれたのでしょう? 覚悟をお決めになるべきですわ」スッと表情が一瞬冷たくなる。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「こ、こわいです……」
筒形 クルミ : 『おー怖ッ! オレ様の威圧なんか可愛く見えちまうくれぇ、お前のマジ顔のほうがこぇーわ!』
御門 ヒサコ :
すぐに笑顔に戻って。
「まぁまぁ、ここで蹲っていても変わりませんわよ。さ、ご一緒しましょう」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 入ろうとしません。
御門 ヒサコ :
「安達ケ原さんは、月夜杯に出たくありませんのね……栄誉な事と思いますが」
困ったように眉を寄せて。
筒形 クルミ : 『めんどくせーから、引きずって行けば?』
御門 ヒサコ : 「下級生を放っておくのも……安達ケ原さん、貴女はどうしたいのです?」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「あのその……」もじもじ。
上泉 イチズ(GM) : 「キミたちも月夜杯の参加者かい? 何か困っていることでも?」
GM : 凜とした声が響きます。
あなたは高等部三年の鞍馬寮の寮生だ。
鞍馬神流からの外部聴講生で、後輩の女子生徒にファンが多い。
少し脳筋気味な武道一直線の女子である。
武道会だと勘違いして参加したが、参加したからには優勝しなければと思っている。
あなたの【使命】は、「月夜杯」に優勝することだ。
筒形 クルミ : 『いんや? なにも困ってねっスよ? ライバルが勝手にドロップアウトしてくれそーで、むしろウッキウキ』振り返って。
安達ヶ原 メイコ(GM) : しくしく。
上泉 イチズ(GM) : 「ハハハ。なにか楽しそうだね」
上泉 イチズ(GM) : 「まあ、一緒にいこう。案内するよ」
御門 ヒサコ : 「上泉さん……彼女は蓑虫寮の代表のようなのですが……説明会に出ようとしなくて」
上泉 イチズ(GM) : 「安達ヶ原さんだね。だいじょうぶ、怖くないよ」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「ほんと?」
上泉 イチズ(GM) : 「さあ、みんなも早くいかないと風邪をひくよ。まあ、私はよく鞍馬寮の仲間から風邪はひかないといわれるけれどね」
筒形 クルミ : 『しっかし、意外っスよねェ。上泉パイセンはこういう華やかなイベント、興味ないと思ってたス』ついて行きながら。
筒形 クルミ : 『そりゃあパイセンは秋津寮(あきつりょう)の代表候補筆頭スけど、誘われても断るものとばかり予想してたっス』
上泉 イチズ(GM) : 「いやあ、武の道の会だと思って応募したんだけれども、まさか舞踊だったとは……」
筒形 クルミ : 『いや、オモシロすぎんだろ!』
御門 ヒサコ :
同じくついていきながら、安達ケ原さんを気にしている。
「なるほど……勘違いなさっていたんですのね」
上泉 イチズ(GM) : 「舞踊も太古、武に通じる。私は優勝するよ!」
安達ヶ原 メイコ(GM) : 3人の後ろからついていきます。
御門 ヒサコ : 「上泉さんらしいですわ。わたくしも負けていられませんわね」
筒形 クルミ : そんな感じで金洋館の中を進んで行く。
GM : イチズは躊躇なく赤いじゅうたんの敷き詰められた廊下を進み、金の羊の刻印の掘られた巨大な木製の扉を開けます。
GM : そこには巨大なダンスホールが広がっていました。
GM : ホールの中心には、30人以上の参加者が見えます。
筒形 クルミ : あまりの参加人数に、後ろのメイコさんの反応をちらっと見る。
安達ヶ原 メイコ(GM) : 「あわあわ」
筒形 クルミ : 『予想通りのリアクション過ぎて笑うんだが』
御門 ヒサコ : 寮の代表は1人じゃない感じなのかな? >30人以上。
GM : 中には女生徒だちに囲まれている男子生徒もいます。
男子生徒(GM) : 「だめだよ。みんな。けんかしちゃ」
御門 ヒサコ :
「思った以上に参加者は多い大会なのですね」
男子生徒の方はチラッとみて、冷たい目を向ける。
筒形 クルミ : 『そりゃ、な。舞踏会ったって要は学生のオマツリだ。派手に人数集めて騒ぐのがフツーだろ』
御門 ヒサコ : 「そうなのですね……わたくし、学校行事に参加するのも初めてなものですから」
GM : 彼は先輩の女生徒たちからペアの申し込みが殺到してそれをやんわり断るのに苦戦している様子です。
GM : 男子生徒が女生徒たちから逃げ出すようにあなた達の元に駆け寄ってきます。
あなたは高等部1年の御斎寮の寮生だ。
名家の生まれの一般生徒で忍者としての力はもたない。
性格は王子様系で物腰は柔らく、多くの生徒たちから好かれている。
次期生徒会長候補だという噂もある。
あなたの【使命】は、「月夜杯」に優勝することだ。
榊原 オウジ(GM) : 上泉イチズに対して言います。
榊原 オウジ(GM) : 「先輩も参加されるんですね! こちらは、先輩のパートナーの方ですか? ボクは榊原オウジと申します。お手柔らかによろしくお願いいたします!」
榊原 オウジ(GM) : さわやかに言います。
御門 ヒサコ : 「あら、まだパートナーとは決まっていませんわ。榊原さんはもうお決めになったのかしら」
榊原 オウジ(GM) : 「いやあ、なかなか……。これはこれで大変でして……」
御門 ヒサコ : 「人気者は大変ですわね。早くお決めになったら、騒ぎもおさまるのではなくて?」
榊原 オウジ(GM) : 「勝つためにはパートナーが重要ですよね。先輩、まだパートナーがいらっしゃらないならボクとどうですか?」
筒形 クルミ : 『なんだよ。珍しくトゲあんじゃん。お嬢様とお坊ちゃん同士、「わたくしがペアになってあげてもよろしくてよっ」って言ってあげなよミカドちゃん』
御門 ヒサコ : 「……殿方が苦手なの、知っている癖に。クルミさんは意地悪ですわ……」
筒形 クルミ : 『そっちこそ知ってるクセにー。クルミンはね、ヒネくれてんだよォ』
上泉 イチズ(GM) : 「そうだなあ、榊原でもいいんだけれども……」
榊原 オウジ(GM) : 「ほんとうですか?」
上泉 イチズ(GM) : 「いや、まだ決めるには早いかな」
GM : いつの間にか現れた祭事委員会の生徒が壇上にいます。
GM : 丁寧にお辞儀をします。
祭事委員(GM) : 「各寮の代表の方々、ようこそ、お集まりいただきました。今から、今年の月夜杯について解説したいと思います」
謎の男子生徒(GM) : 「ちょっとまったーーーーーーーーーーーーーーー!」
GM : 謎の男子生徒が大きな声を上げながらホールに駆け込んできます。
あなたは高等部2年のハグレモノ寮の寮生だ。
とても貧乏だが、忍法特待生としてスカウトされた。
金に困っているようで、金銭とひきかえに様々な部活の助っ人を行っている。
守銭奴として知られるが、かわした約束は守るという評判だ。
あなたの【使命】は、「月夜杯」の優勝賞金を手に入れることだ。
筒形 クルミ : 『(ガガピーーー)うっせーー!! 内蔵マイクが音割れすんだろうが!!』クルミンパンチ。
岡野 ヨウタ(GM) : 「ぐはぁ」
岡野 ヨウタ(GM) : 「悪い、悪い」
岡野 ヨウタ(GM) : ブリッジをして起き上がります。
筒形 クルミ : 『相変わらずの時間にルーズソックスちゃんですかぁ? ヨータくぅん』
岡野 ヨウタ(GM) : 「助っ人の用事が立て込んでいててよ」
岡野 ヨウタ(GM) : 「でも、ギリギリ遅刻じゃないよな?」
筒形 クルミ : 『まぁ、時間的にはギリアウト寄りのセーフだ。これ以上騒ぐとつまみ出されかねんから、お口チャックな』
岡野 ヨウタ(GM) : 「わかった、わかった」
御門 ヒサコ : 「クルミさんは、岡野さんと仲がよろしいのですわね……」
筒形 クルミ : 『あァ、何回か運び屋みたいなこと頼んだことあってな』
岡野 ヨウタ(GM) : 「さあ、俺に遠慮しないで、説明を始めてくれ」
GM : 祭事委員の生徒はコホンとせき払いをすると、改めて月夜杯のルールを説明します。
GM : さて、祭事委員は一般生徒向けのルールと同時に忍法「忍び語りの術」で忍者向けのルールも説明します。
月夜杯の特別ルールは以下の通り。
・舞踏会は、これより一週間後(2サイクル後)、満月の夜に開かれる。
・舞踏会までにパートナーを見つけること。すでに成立したペアのいずれかをパートナーにすることはできない。
・舞踏会中、忍者生徒は、一般生徒に直接手を出してはいけない。
・舞踏会中、審査員は参加者の舞踏を審査し、残りペアが三組になるまで、落選させていく。落選したペアは観客席に戻る。
・最終的にホールに残った三組で衆人環視の中、一般生徒に気づかれないよう、踊りながら戦闘を行う。
・戦闘から誰かが脱落すると、そのペアごと脱落する。
・プロット時、ペアは同じプロットになる。プレイヤーとペアを組んでいるNPC は、そのプレイヤーが行ったプロットと同じ値になる。PC 同士がペアになった場合、2人で相談してプロットを行う。
・NPCは「心を開いている」状態だと、パートナーの望むタイミングで奥義を使用してくれる。心を開く条件は、各NPC の【秘密】に書いてある。
・優勝したペアは互いに好きな【感情】を獲得できる。
筒形 クルミ : 確認OKです~。
御門 ヒサコ : 確認しました!
GM : 周囲を見渡し、おそらく最終的に残る3組のペアはハンドアウトが公開されている6人ではないかと推測します。
筒形 クルミ : 約束された未来。
GM : メイコ、イチズ、オウジ、ヨウタの4人も同じようなことを考えているようです。
祭事委員(GM) : 「月夜杯までの間、代表選手のために、このダンスホールを解放します。各位、練習にはげんでください。それでは1週間後、代表の皆様方の御斎学園生徒にふさわしい活躍を期待します」
GM : では導入フェイズを終了します。